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平ボデー車にできて、ウイング車にできないこと!?

前回の投稿で、 ”積荷が雨で濡れないウイング車” について説明しましたので、
今回はウイング車(屋根あり)と対照的な平ボデー車(屋根なし)について
ご説明いたしましょう!
平ボデー
では平ボデー車にできて、ウイング車にできないこととは!?
・重量の重いレスキューボートをクレーンで積降ろしすること
・高さが2650mm以上ある積荷を積載すること
 
おさらいにはなりますが、前回投稿では下記内容をお伝えいたしました。
以下
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さらに補足しますと、少し業界の専門的な話しになりますが、
大型トラックには高床車、中低床車、低床車という大まかに3タイプの車両があります。
高床車  = 地上から荷台高さが約1400〜1500mm(荷台内高 2200mm前後)
中低床車 = 地上から荷台高さが約1200mm(荷台内高 2500mm前後)
低床車  = 地上から荷台高さが約1000mm(荷台内高 2650mm前後)
ではトラックをチャーターする場合の費用はタイプによって異なるのでしょうか?
高床車、中低床車のチャーター料金はさほど変わりませんが、
低床車の場合、高床車、中低床車に比べ値段は10〜25%程度高くなる!のが一般的です
*理由はトラック購入費用、燃費やタイヤ等、維持費が低床車の方が高いため
あまり細かいことを覚えておいていただく必要はありませんが、
大型ウイング車をチャーターする場合、
・低床車は内高が高くて使い勝手が便利である
・しかし値段は一般的には割高である
ということを豆知識として知っておいていただければと思います。
*そんな事情からも低いラックがあれば、割高な低床車をオーダーしなくてもよい訳です。
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以上、ここまで
とお伝えしましたが、
この理屈はウイング車であっても平ボデー車であっても大方同じです。
ただ異なるのは、平ボデー車は屋根がない分、
ウイング車に比べプラス10~15cm高い荷物を積載することが可能です
ウイング車の場合
高床車  = 地上から荷台高さが約1400〜1500mm(積荷高さ上限 2200mm前後
中低床車 = 地上から荷台高さが約1200mm(積荷高さ上限 2500mm前後
低床車  = 地上から荷台高さが約1000mm(積荷高さ上限 2650mm前後
  ↓
平ボデー車の場合(天井がないことにより)
高床車  = 地上から荷台高さが約1400〜1500mm(積荷高さ上限 2300mm程度

中低床車 = 地上から荷台高さが約1200mm(積荷高さ上限 2600mm程度
低床車  = 地上から荷台高さが約1000mm(積荷高さ上限 2800mm前後
*荷物を積載した状態で高さが地上から3800mmを超える場合、許可の申請が必要
>>道路法、道路交通法についてはこちら

 
と各車種において、平ボデー車の方が高い荷物を積載できることがわかると思います。
*たかが10~15cmと思われるかもしれませんが、その数センチがとても大きいのです、
皆さんも保有しているラック最上段に艇を積載し、ぜひ高さを計測してみてください。
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スクリーンショット 2015-08-29 7.21.17
(*イメージ図参照)
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まとめになりますが、一向に減少しない悲惨な交通事故等を鑑みて、
昨今、運送業界においても法令遵守や罰則が年々強化されています。
そんな世の風潮もあり、運送業者である私たちはもちろんのこと、
ご利用者皆様におかれましても、ルールを理解、遵守する意識がますます必要です。
皆様が、運送会社にヨットの輸送依頼をする際、
”自分たちの 積荷の高さは◯◯cmです!” としっかり伝えることができれば、
受付担当者も積荷の形状がよりイメージできるでしょうし、
また場合によっては割高な低床車を不必要に手配することもなくなろうかと思います。
交通ルールが守れることにより、運搬の際、より安全で時に経費節約にもつながる、
”積荷の高さ”
について是非意識されてみてください!

皆様、運送会社の双方にとって車両選定や打合わせもきっとスムーズに進むはず^^

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屋根付きトラックに積載・運搬する際、知っておいてほしい事

 
トラックには、屋根の付いているトラック(ウイング車、箱車)、
屋根の付いていないトラック(平ボデー車、クレーン車)があります。
今回は、
屋根付きトラックに積載・運搬する際、知っておいてほしいこと!
についてお伝えしたいと思います
ウイング車(和歌山)
前回、ウイング車(屋根付きトラック)での運搬依頼要請が高まっています、
というお話しをいたしました。
・積荷が雨等で濡れる心配がない
・積荷が風で飛ばされたり、破れたりする心配がない
・積荷が紛失する可能性が少ない
こんな理由が選ばれるポイントなのかと思います。
ただし、ウイング車で艇を積載運搬するためには
当然のことながら積荷の最上高がトラック荷台内高よりも低くなければなりません。
ではウイング車の一般的な荷台サイズは?
・4tウイング                            = 2350mm前後(荷台内高)×6200mm(荷台長さ)
・大型ウイング車(ノーマル車)    = 2500mm前後(荷台内高)×9600mm(荷台長さ)
・大型ウイング車(低床車)        = 2650mm前後(荷台内高)×9600mm(荷台長さ)
*荷台の仕様によってサイズが異なるので注意が必要です。
よってウイング車での運搬をご希望の場合、
自分たちの積荷最上高と依頼するトラックの荷台内高を把握しておく必要があるのです。
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と前回投稿にてお伝えいたしました。
さらに補足しますと、少し業界の専門的な話しになりますが、
大型トラックには高床車、中低床車、低床車という大まかに3タイプの車両があります。
高床車  = 地上から荷台高さが約1400〜1500mm(荷台内高 2200mm前後)
中低床車 = 地上から荷台高さが約1200mm(荷台内高 2500mm前後)
低床車  = 地上から荷台高さが約1000mm(荷台内高 2650mm前後)
ではトラックをチャーターする場合の費用はタイプによって異なるのでしょうか?
高床車、中低床車のチャーター料金はさほど変わりませんが、
低床車の場合、高床車、中低床車に比べ値段は10〜25%程度高くなる!のが一般的です
*理由はトラック購入費用、燃費やタイヤ等、維持費が低床車の方が高いため
あまり細かいことを覚えておいていただく必要はありませんが、
大型ウイング車をチャーターする場合、
・低床車は内高が高くて使い勝手が便利である
・しかし値段は一般的には割高である
ということを豆知識として知っておいていただければと思います。
*そんな事情からも低いラックがあれば、割高な低床車をオーダーしなくてもよい訳です。
ウイング車(唐津)
また高さ以外にも注意していただきたい点があります。
4tウイング車にて運搬希望の場合、注意が必要なのはマストの長さです。
FJ級、420級のマストは荷台の長さ(6200mm)に収まるようですが、
スナイプ級、470級のマストは4tトラックの荷台長さに収まりきりません。
後ろの扉を開けて走行することができないため、4tウイング車にて
スナイプ級、470級のマストをセットにした運搬は難しいということになります。
以上、 ヨット積載、車両タイプ、費用の関係についてお分かりいただけましたでしょうか?
この関係について、少しでも理解していただければ幸いです!

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トラックとラック

”トラックとラック”  洒落を言っている訳ではありません(≧∇≦)
トラックとラック

前回投稿にて、
複数ディンギーを積載、運搬する際にスペース効率を高めるラック、
寸法(高さ)の違いによりメリット、デメリットがあるとお伝えしました。
今回は ”トラックとラック” の関係について、説明させていただきます。
以下、前回投稿より
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ラックの高さの違いにより考えられるメリット、デメリットは以下の通り
ラックが高い(=中段、下段の隙間が広い)場合
メリット = 隙間が広いため中段、下段に艇を積載する際は容易
デメリット= 高いことにより、上段に艇を積載する際は大変

ラックが低い(=中段、下段の隙間が狭い)場合
メリット = 低いことにより、上段に艇を積載する際は容易(=安全)
デメリット= 隙間が狭いため中段、下段に艇を積載する際は大変

上記の通りサイズの違いにより、それぞれ一長一短ある訳ですが、
艇が中段、下段に積載可能であれば、
ラックは低い(隙間は狭い)に越したことがない、が私の持論です。

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以上、ここまで
繰り返しになりますが、
高さが低い(中段、下段の隙間が狭い)ことで、
中段、下段に艇を積載する際は船台と艇を別々に分けて積載する等、
一手間必要になったりしますが(隙間が狭いので艇と船台がセットで格納できない為)、

上段に積載する際は容易(=安全)に作業が行えるという利点があります。
さらにそのメリットに加え、
ラック(=3段積載時、上段の艇の位置)が低いことで、
荷台に屋根がついているウイング車に積載することが可能になってきます。
 
最近このウイング車での運搬依頼要請が高まっています。
・積荷が雨等で濡れる心配がない
・積荷が風で飛ばされたり、破れたりする心配がない
・積荷が紛失する可能性が少ない
こんな理由が選ばれるポイントなのかと思います。
ただし、ウイング車で艇を積載運搬するためには
当然のことながら積荷の最上高がトラック荷台内高よりも低くなければなりません。
ではウイング車の一般的な荷台サイズは?
・4tウイング                            = 2350mm前後(荷台高さ)×6200mm(荷台長さ)
・大型ウイング車(ノーマル車)    = 2500mm前後(荷台高さ)×9600mm(荷台長さ)
・大型ウイング車(低床車)        = 2650mm前後(荷台高さ)×9600mm(荷台長さ)
*荷台の仕様によってサイズが異なるので注意が必要です。
 
よってウイング車での運搬をご希望の場合、
自分たちの積荷最上高と依頼するトラックの荷台内高を把握しておく必要があるのです。
互いのサイズを理解、把握せず、ウイング車をオーダーした場合、
高さがクリアできず上段には艇が乗りませんでした!
なんて事態にもなりかねません、十分ご注意くださいませ。
以上、 ”トラックとラック” についてご理解いただけましたでしょうか?
この関係について、事前によく理解、把握をしておいていただければ幸いです!

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複数艇保管、運搬時の必需品

3回にわたりヨットを運搬する際の必需品 ”ラッシングベルト” について考えてきました。
ラッシングベルトに続いて、

ディンギーを複数艇保管、運搬時の必需品  ”段積みラック” について

ラック
この道具を使うことによって得られるメリットは、
・陸上保管する際、段積みすることで小スペース化できる
・運搬する際、段積みすることで積載効率が高まる
市販されているもの、鉄工所等にオーダーしオリジナルで製作されたもの、
いろんな段積みラックを国内ヨットハーバーで目にします。
国内では470級、スナイプ級が最も普及しているディンギーであり、
大会数(=遠征)も多い為、それに適した3段積載ラックが最も出回っています。
*幅、長さ、高さの外寸は約2mの正方形状で作られているものが大半。
積込時、また運搬時に関係の深い ”高さ” について考えてみたいと思います。
ラックの高さの違いにより考えられるメリット、デメリットは以下の通り
ラックが高い(=中段、下段の隙間が広い)場合
メリット = 隙間が広いため中段、下段に艇を積載する際は容易
デメリット= 高いことにより、上段に艇を積載する際は大変

ラックが低い(=中段、下段の隙間が狭い)場合
メリット = 低いことにより、上段に艇を積載する際は容易(=安全)
デメリット= 隙間が狭いため中段、下段に艇を積載する際は大変

上記の通りサイズの違いにより、それぞれ一長一短ある訳ですが、
艇が中段、下段に積載可能であれば、
ラックは低い(隙間は狭い)に越したことがない、が私の持論です。
ラックの隙間が狭くなると、中段、下段に積込みの際、一手間かかったりもしますが、
高さが低くなることで、作業が楽(=安全)になりますし、
またウイング車(屋根付きトラック)に積載することも可能になってきます。
現在ラックを保有しているチームが
それを廃棄してまで新しいものを購入する必要はないかもしれませんが、
新たなラックの購入を検討しているチームがあるならば、
是非、地上高の低いラックの導入を検討されてみてはいかがでしょうか?
次回はラックの高さと車両の関係についてお伝えしていきたいと思います。

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ヨットを運ぶ際の必需品、知ってますか?(固縛編③)

2回にわたり、ヨット運搬の際の必需品 ”ラッシングベルト” について考えてきました。
これで一旦このテーマの終わりにしたいと思いますが、最後は使用の仕方について。
私たちの考えではヨットをトラック荷台へ積載後、
・荷台(またはラック)と艇、マスト等を固定する = チームの皆さんの責任で行うもの
・ラックと荷台の固定、その他最終確認 = 運送会社乗務員が行うもの
との認識です。
トラックドライバーはお預かりした荷物を安全に運ぶことに細心の注意を払いますが、
残念ながらヨットの特性について知り尽くしている訳ではありません。
艇の強度やマストの取り扱い等、
最も精通されているのは言うまでもなく選手皆さんなのです。
よって肝心な箇所の固定やチェックは選手の皆様にお願いし、
積載後の最終確認、道中の積荷の異常有無はドライバー、
という役割分担でお願いしたいのです。
*選手皆さんとドライバーとの役割分担については追ってお伝えしたいと思います。
以上、前置きが長くなりましたが、
皆さん、ラッシングベルトの正しい使い方ご存知ですか?
スクリーンショット 2015-08-12 6.56.43 スクリーンショット 2015-08-12 6.57.19スクリーンショット 2015-08-12 6.57.54
私が今まで積込み現場で立会って、この操作が正確にできない方が多数いるように思います。
ここに動画も貼り付けておきますので、
積込み前、担当者の方は是非とも予習しておいてはいかがでしょうか。
>>ラッシングベルトの使い方、動画はこちらから
最後になりましたが、この便利な道具を上手に使いこなすことで、
・積込み時間の短縮
・運搬時の安全、安心
に繋がっていくと思います。
適切なベルトサイズがあることを理解し、正しい使用方法を習得されてください。
また長く快適に使用いただくため、定期的なメンテナンス(油さし)もお忘れなく!

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ヨットを運ぶ際の必需品、知ってますか?(固縛編②)

前回、積荷を固定する際に使用するラッシングベルトは便利な道具、
ただ固定されるものによって適正サイズがありますよ、というお話しをいたしました。
またヨット運搬の際、この道具が活躍する場面は2つあるともお伝えいたしました。
①艇と荷台(又はラック)を固定する
②ラックと荷台を固定する
では、①のディンギー運搬時、ラック(または荷台)と艇を固定する際、
使用するラッシングについてもう少し考えてみたいと思います。

ラッシング大
ベルト幅50mm!

このラッシングで艇とラックを固定したらどうでしょう?
しっかり固定が出来そうで、安心感ありますよね。
ただその安心感が落とし穴になることもあります。
大は小を兼ねるとは言いますが、このサイズで艇をグイグイ締めあげてしまうと
ベルトが効きすぎ、艇体を傷めてしまう可能性があります。
*過去に弊社でも締めすぎにより、艇を傷めてしまう失態がありました(反省)
適度なサイズのラッシングがなく止むを得ずこのサイズを使用する場合、
・締めすぎには十分気をつけること
・または緩衝材(毛布等)を厚めに挟みその強さを吸収すること
等の配慮をお願いいたします。
このサイズは艇とラックを固定するよりも、艇より重いもの、または強度あるもの
例えば、②の積載されたラックとトラック荷台を固定する場合等に適しています。
このサイズのラッシングは通常トラックドライバーが常備している道具ですから、
運送会社に輸送を依頼する場合は皆さんが保有している必要はないでしょう。
 
 
ラッシング小
では続いてこちらのベルトはどうでしょう!?
ホームセンターでよく見かける、比較的リーズナブルなラッシングベルトです。
ベルト幅は23mmあり、前回紹介のベルトとさほど見た目は変わりがないようにも思えます。
ただ、実際に実物を見てみると、ベルトの厚みが薄く、とても弱々しい感じがします。
加えて荷締機の部分も強度が弱そうです。
締められるものに対しベルトが細すぎると、ベルト自体が切れてしまったり、
荷締機が負担にたえられず壊れてしまう場合があります。
私は積込み立会いの際、
何度も切れ掛かった同種ベルトを目撃しましたし、壊れた状態の荷締機を見かけました(汗)
そんな状態のベルトで艇を固定すれば、長い道中で何が起こるか想像できますか?
ベルトが切れれば、積載している艇が落下→破損することになり、
船が壊れるのはもちろんのこと、運搬中、道路に落下すれば大惨事にもなりかねません。
なので、このサイズのベルトで大事な艇を固定することはできるだけ避けてください。
*特に3段積みの際の最上段の艇の固定に使用することは相当危険!
我々の考えでは
・艇と荷台(又はラック)を固定するラッシングベルト=チームの皆さんが準備するもの
・ラックと荷台を固定するラッシングベルト=運送会社のトラックが準備するもの
という認識です。
ということで繰り返しになりますが、定期的に遠征されるチーム(個人)は、
不安のない自分達専用のラッシングベルトを持っておくことをお勧めいたします。
*ただし自分たちでラッシングベルトを保有されていない場合は事前にご相談ください。
安心できる道具があることで積載後、スムーズに艇の固定ができますし、
長い道中も艇を安全に運搬することができるのです。

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ヨット運送の際の必需品、知ってますか?(固縛編)

ここまで複数回にわたって、運搬する方法について検証してきました。
今回からヨットを車(トラック)に積載、運搬する際、
必要な道具(装備)について検証していきたいと思います。

まずはラッシングベルトから!
IMG_7660

この道具の特徴は荷締機がついており、広い帯面で艇を固定することができます。
よってロープと比べ作業性もよく、安心感が高い優れものです。
*この道具が世に普及するまでは、使い古しのロープ等で艇を固定していました。
ただし、ラッシングベルトを使用、選択される際、気をつけていただきたいことは
固定されるものに対し、適正なサイズがあるということです。
ヨット運搬の際、この道具が活躍する場面は2つあると思います。
①艇と荷台(又はラック)を固定する
②ラックと荷台を固定する
例えば①の場合、我が社の輸送サービスでは、
470やスナイプ等を中心としたディンギーを運搬させていただくことが多いですが、
艇とラックを固定する際はこの程度のサイズが良いのではないかと思っています。
ラッシング
(破断荷重1500kg、ベルト幅25mm、長さ0.5m+4m)
なぜこのサイズのベルトが適正で、
それよりも大きいサイズ、また小さいサイズが不適正なのでしょうか?
(その理由については、次回お伝えしていこうと思います。)
いずれにしても、定期的に遠征されるチーム(個人)は、
不安のない自分達専用のラッシングベルトを持っておくとよいと思います。
*ハーバー保管する際、バースと艇を固定する事もできます。
安心できる道具があることで積載後、スムーズに艇の固定ができますし、
長い道中も艇を安全に運搬することができるのです。

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ディンギー運搬方法④(緑ナンバートラック)

ヨットの運搬は主だった方法で4つありますよ!
というお話しをさせていただいています。
①乗用車にカートップして運ぶ
②ボートトレーラーを使用して運ぶ
③レンタカーを借りて運ぶ
④緑ナンバーのトラックで運ぶ

今回はいよいよ最後《緑ナンバーのトラックで運ぶ》について考えてみましょう
IMG_7577

緑ナンバーのトラックで運ぶ=運送会社(運びのプロ)に任せる、ということです。
プロの運送会社に依頼し、ヨットを運ぶ際に必要なものは下記の通りです。
・荷台に積載する際(降ろす際)の人手
・複数艇積載する場合は段積みできるラック
・積載したヨットを固縛するロープ等
続いて《緑ナンバーのトラックで運ぶ》際のメリット、デメリットを考えてみましょう。
メリット
①運搬する車(乗用車、トレーラー、レンタカー)を準備しなくてよい
②ラックを固定する道具や緩衝材等を借りることができる
③運転するのはプロドライバーなので、基本運転操作に慣れており安心できる
④万一の事故があった場合でも荷物保険等で対応可能
⑤その他
デメリット
①車両サイズ、輸送距離に応じて運送費用がかかる
②荷台に積載する際(降ろす際)に人手が必要
③関係者以外は原則トラックに同乗不可
④その他
注意点
・積載するもの(艇体、マスト等)が車の全長10%を超えないこと
・積載するものが車の幅を超えないこと
・積載した状態で最大高が地面から3.8mを超えないこと
>>道路法、道路交通法についてはこちら
まとめると、
運送会社に依頼しヨットを運ぶ手段は、運送にかかる費用は安くないかもしれませんが、
自身が不慣れなトラック運転をする心配や手間、
万一事故を起こしてしまった場合のリスクを回避することができる手段だと思います。
ここまで紹介した4つの輸送手段について、
どの手段にも長所、短所があり、それを選択するのは皆さんです。
今後、遠征される際、メリット、デメリットをよく考えてベストな選択をされてください!
最後になりますが、今回のテーマ《緑ナンバーのトラックで運ぶ》は我々の本業です、
よってお伝えさせていただきたいことはまだまだ山のようにあります。
(輸送効率、確実な積載方法、運送会社の事情都合、スケジュール、その他)
今後、複数回にわたり、詳細にお伝えしていきたいと思います!

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ディンギー運搬方法③(レンタカー)

ヨット運搬、主だった方法で4つありますよ!
というお話しをさせていただいています。
①乗用車にカートップして運ぶ
②ボートトレーラーを使用して運ぶ
③レンタカーを借りて運ぶ
④緑ナンバーのトラックで運ぶ

今回は3つ目《レンタカーを借りて運ぶ》について考えてみたいと思います
IMG_7098

レンタカーを借りてヨットを運ぶ際に必要なものは下記の通り
・運転免許証
・レンタカー
・複数艇積載する場合は段積みできるラック
・荷台、ラックにヨットを積載する際(降ろす際)の人手
・積載したヨットを固縛するロープ等
・目的地まで安全に到着する運転技術、体力(長距離移動の場合は特に)
・その他
続いてレンタカーを借りてヨットを運ぶメリット、デメリットを考えてみたいと思います。
メリット
①運送会社にトラックを依頼するよりは割安?
②ヨットを運搬しながら1〜2名が同時に移動できる
③荷台にラックを積載すれば複数艇の運搬が可能
④艇積降ろしの際、積載場所が地上から低い位置にあるので他の方法に比べ作業が楽
⑤その他
デメリット
①トラックを予約(確保)する必要あり
②レンタカー会社までトラックを取りに行く手間、返却の手間
③不慣れなトラックを運転することで事故を起こした場合のリスク
④その他
注意点
・19年6月2日以降、中型免許創設により総重量5t超トラックは普通免許で運転不可
>>中型免許創設についてはこちら
・積載するもの(艇体、マスト等)が車の全長10%を超えないこと
・昨今、荷台幅以上の幅広ラックがあり、その場合荷台にラックが収まらない(=違法)
*事前にラック幅を図り、車検証で車幅(荷台幅)を確認する必要あり
・積載した状態で最大高が地面から3.8mを超えないこと
>>道路法、道路交通法についてはこちら
最後にまとめると、レンタカーを使って運搬する方法は、
借用期間や費用によっては運送会社に依頼するより割安に運搬できる有効手段だと思います。
ただ、気をつけていただきたいことは、不慣れなトラックを運転することによる事故。
また総重量5t超トラックは中型免許創設以降、普通免許では運転不可となりました。
*自分の免許取得日とレンタル予定の車検証の総重量の記載をよくご確認ください。
引越しシーズン等、繁忙期は車を借りることが困難な時期もあるようです、
上記いずれもご注意ください。
次回はいよいよ最後《緑ナンバーのトラックで運ぶ》について考えていきたいと思います。