国体ネタが続いていますが、今回も国体に関するネタでいきたいと思います
皆様の大切なヨットを安全に運搬させていただくにあたり、
いろいろなことに注意させていただいているつもりですが、
そのうちの一つに、
可能な限り、積込み場所、お届け場所を下見しておく
ということを心がけています。
実際に運搬するドライバーが下見することは少ないですが、
配車担当者、または管理者が事前に会場を下見しておくことで、
現地に足を運ばなければわからなかったことが分かったりします。
運送会社が事前に会場を下見することでわかること
・会場の大きさ(狭ければ順番待ち等で積込み開始迄に時間を要することも)
・トラック待機場所の有無(トラックは意外と大きいので立ち往生してしまう時も)
・高速道路インターチェンジからの距離(所用時間の目処をたてるにあたって)
・周辺道路が狭い、広い(対向車両のすれ違い可否、狭い道路に進入してしまわぬよう)
・周辺にコンビニ等の有無(ドライバーのトイレや食事の調達等)
・その他
言うまでもなくトラックは乗用車と比べ数倍の大きさなので、
道を間違えたからといってどこでも簡単にUターンしたりはできません。
そんな時に限って対向車や後続車が続々来てしまい、
焦りにより接触事故に繋がったりすることもあったりします。
(事前に走行ルートや周辺状況を調べておけば安心感が違います。)
他人から聞いた情報だけでなく、自身が肉眼で見た確実な情報であれば、
ドライバーに指示する際、自信を持って説明やアドバイスが可能ですし、
また道に迷ったり、周辺でトラブってしまった場合も
現地をイメージしながらフォローすることができます。
という理由から、
国体に限らず大きな大会で輸送依頼をいただけそうな会場については、
できるだけ事前に下見をすることを心がけています。
ということで、先日のシルバーウィークを利用して、
再来年国体が行われるマリンパーク新居浜(愛媛県新居浜市)を視察してまいりました!
*このマリーナは今年の全日本スナイプの会場でもあります
*ロケーション、ばっちりです
会場を見た感想はヨットハーバーとしての収容能力や設備も十分整っており、
ロケーションよく、快適なマリーナだと思いました。
大会開催に向け準備は着々と進んでいるようですが、
”ヨットレースに必要な風が吹くのか!?” ということがどうやら一番の注目点のようです。
瀬戸内海は全般的に風弱く、潮流が強いエリアなので、
期間中のコンディションが最大の悩みの種になるのかもしれません。
しかしきっと地元関係者の思いが天に届き、
大会期間中、いいコンディションに恵まれることを期待しています。
また愛媛に行った後、隣県のヨットハーバーにも足を運びました
*この会場は2012年に全日本470選手権の開催地でもあります
この会場では諸事情により実際にヨットに乗ることができました、
そして軽風コンディションの中、強烈な潮流を体験することができました。
軽風から更に風が落ちると、周囲の艇が潮流で流されているのがはっきり体感できます。
潮が弱い海面で練習しているセイラーに、潮流を意識しなさい!
と言ってもなかなかピンとこないものですが、
こんな場所で毎日練習していれば、否が応でも潮を意識せざるを得ないことでしょう。
潮流対策でお悩みのセイラーの方がお見えでしたら、
ぜひ一度瀬戸内海でのセーリング体験をお薦めいたします^^
最後はおまけにはなりますが、昨日運搬でお伺いしたヨットハーバーでは
今から6年後、東京五輪の翌年2021年の開催予定地にもかかわらず早くも横断幕が。
どこのハーバーも準備に余念がありません。(”での”??が気になりますね、笑)
これからも運送依頼をいただいた際、スマートにヨット運送ができるよう、
まだ見ぬヨット競技開催場所に積極的に足を運んで行きたいと思っています!
月: 2015年9月
2016年以降の開催地
盛大に開催された和歌山国体が終わり、早いもので1週間が経とうとしています
来月は岩手県宮古市でリハーサル大会が行われます、
*今年は本国体とリハーサル国体の開催順序が逆
日本最大のヨットレースイベント「国民体育大会セーリング競技」、
2016年以降の開催地をご存じでしょうか?
調べてみたところ、
2016年(平成28年) 岩手県 10月2日(日)〜5日(水) リアスハーバー宮古
2017年(平成29年) 愛媛県 10月1日(日)〜4日(水) マリンパーク新居浜
2018年(平成30年) 福井県 以降詳細未定
2019年(平成31年) 茨城県
2020年(平成32年) 鹿児島県 *東京五輪開催年
2021年(平成33年) 三重県
2022年(平成34年) 栃木県
2023年(平成35年) 佐賀県
2024年(平成36年) 滋賀県
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2020年には東京五輪開催が決まっているため、
五輪を成功させるためのトレーニングや確認の場としてもこの大会の意義は大きそうです。
私たちはヨットの輸送面において、
今以上の良いサービスを提供することで、
できるだけ長くこの競技に携わらせていただきたいと思っています
競技力、運営力、団結力、セーリング競技の普及、その他諸々、
特に2020年までは、あらゆる面がこのイベントを通じて進化していくのでしょう、
「国民体育大会 」を通じて進化していく日本セーリング界の未来、とても楽しみです!
参加しました!
”和歌山国体” に参加しました!
といってももちろん選手としてではありません
「国体」は日本で最大のヨットレースイベント、
どれくらい大きな大会かといえば、
・参加選手 482名(47都道府県、全10種目)
・監督 90名
・大会役員 519名(実際には会場にお見えにならない方も?)
・競技会役員 193名
・競技役員 209名(*私はこの中の一員として)
・競技補助員 28名
・和歌山市実施本部 74名
・競技会補助員 83名
大会パンフレットから拾いあげただけでも、計1678名の名前が記されていました(驚)
*会場警備や交通整理、ショップ関係者も含めると更に人数は膨らみます
名前は記載されていても実際に会場にはお見えにならない役員も複数見えますが、
それを差し引いても選手、監督、実関係者を含めると1000人を優に超えるイベントで、
期間中の大会会場は、まさに人、人、人
ただこうして数字を列記してみると選手数よりも運営者数の方が多いんですね。
人口減少に比例してヨット選手数も年々減少しているようで、
種目によっては選手を輩出できない県が増えており近い将来深刻な問題にもなりかねません。
今回、運営スタッフの一人として参加させていただいた率直な感想は
日本人という国民性はやはり素晴らしいと思いました。
当然のことながら運営スタッフの方々とともにする時間が長かったわけですが、
ほとんどの方が、熱心で、真面目で、正確で、手抜きなし、自分の任務を確り全うする。
今回運営に携わられた何割かの方は2020年東京五輪運営にも携わられると思います。
開催にあたり大小様々な問題があるでしょうが、勤勉で誠実な日本人ならそれを克服し、
きっと素晴らしい大会にするであろうと強く感じました。
また競技面においては接戦や、逆転に次ぐ逆転、
たくさんの名勝負、感動のシーンを見ることができました。
自然相手の競技セーリング、筋書きのないドラマ、
奥の深い素晴らしいスポーツだと改めて思わされた次第です
この素晴らしいセーリングが、
人口減少とともに衰退していくのではなく、
もっともっと日本国内に広く普及していくことを切に望みます、
やっぱヨットは楽しい♪
WE LOVE SAILING!!
国内屈指のビッグイベント!
ありがたいことに、夏から秋にかけて毎週末のようにヨット輸送の依頼をいただいています
そして今日から週末まで、複数県の運搬にも携わらせていただいている
「紀の国和歌山国体」
の海上運営手伝いをさせていただきます!
国体といえば多数の人が一堂に会するSailingのビッグイベントで、
(選手、運営、その他関係者を含め1,000人超?)
選手にとっては大きなタイトルがかかるヨット大会ですが、
Shopも多数出店したりで、賑やか且つ華やかなお祭り的要素のある大会という印象です。
我が社のお仕事である運搬業務につきましては、
昨日の搬入を持ちまして全県無事に終えることができました。
週末までは日頃のSailing界への御礼も兼ね運営のお手伝いをさせていただき、
最終日はご依頼いただいている都道府県の積込み搬出がスムーズにいくよう
交通整理等を頑張りたいと思います!
大会期間中は参加選手、関係者皆さんにいい風が吹き、
素晴らしい大会になることを期待しています!
多くのご依頼いただいています!(感謝)
昨日より、全日本学生ヨット選手権大会(個人戦)が開催されており、
愛知県蒲郡市(海陽ヨットハーバー)にて熱戦が繰り広げられています。
*現在5レース消化、残り3レース、明日が最終日。
また来週からは和歌山県で国民体育大会セーリング競技が開催され、
年末まで毎月、大きなヨット大会が続きます。
ありがたいことに、ここ数年、
そんな大会で使用する競技用ヨットの運搬依頼を
多くいただけるようになりました。
以前は同じセイラーとして、
その重要性(ヨットを壊してしまったら大会に出場できない)が分かるがゆえ
あまり手を広げてはいけないと思い、
依頼をお断りしている時期がありました。
ただある頃から考えが変わり、
依頼を断れば、結果、ヨットのことを知らない運送会社が運搬することになる、
ならばヨットに詳しい会社(人間)が対応した方がいいのでは?
と思うようになり、
ここ数年好きなヨットを積極的に運搬させていただいています。
我が社に依頼をいただくヨット運搬は、
大会に参加する目的が大半なので
運搬日が集中(また復路については休日の積込み)することが多いです。
明日もインカレ個人戦や国体に関わる輸送等、
多くの運搬依頼をいただいていますので
運搬に関わるミスなきよう、十分注意をはらっていきます
担当者皆様には明日積込みのトラック情報をメール送信いたしました、
ご確認の上、安全確実に積込み作業していただけますようお願いします!
ターゲット時間を意識したことありますか?
明日から愛知県蒲郡市海陽ヨットハーバーにて全日本学生ヨット選手権が開催されます。
*今回もありがたいことに参加チームの艇を多数運搬させていただいています!(感謝)
ここまでこのブログでは積載方法等を中心にお伝えしてきましたが、
今回は少し視点を変え、 ”時間” について考えてみたいと思います。
さて皆さん、艇の積込み作業する際、ターゲット時間を意識したことがありますか?
「マネジメント」の発明者 故ピーター・ドラッカー氏は、
時間は最も希少な資源
時間をマネジメントできなければなにもマネジメントできない
という名言を残しています。
選手皆さん、ドライバーの双方にとって時間は有限な訳ですから、
艇積込み(艇降ろし)に限らず、作業に要する時間は短いに越したことはありません。
艇積込み(艇降ろし)に要する時間は、
①作業場所(広い、狭い)
②作業人数(多い、少ない)
③経験の数(多い、少ない)
④役割分担(できている、できていない)
⑤事前準備(している、していない)
等の要素に関係し、早く作業が完了したり、長くかかってしまったりするかと思います。
今まで何年もヨットの積込み現場を見てきましたが、
ヨットが強いチームは積込みに要する時間も短いように思えます。
*大型トラックに6艇積載する場合、1時間以内で積み終えてしまうチームもあれば、
逆にその2倍、3倍の時間を要しているチームもあったりします。
その違いはどこから生まれるのでしょうか?
①作業場所(広い、狭い)
早くスムーズに積込みをするためには作業場所が広いにこしたことはありません。
可能であればトラックと積込むヨットが近くに並べることができるとよいと思います。
トラックが到着するまでにできるだけ広いスペースを確保しておけるとよいでしょう。
②作業人数(多い、少ない)
作業人数は当然のことながら少ないより、多いほうがよいでしょう。
ディンギー6艇を積載する場合、例えば乗員メンバー全員が積込みに参加すれば12人です。
・地上にあるディンギーを1m以上高いトラック荷台に載せる、
・また荷台上のラック上段(高さ2m弱)にディンギー載せる、
訳ですから、人数が多い方が作業が早く、安全なことは言うまでもありません。
万一、積込み時に人数が不足する場合は、
・他の仲間の力をお借りする
・積み込み場所にフォークリフトがあれば拝借する(有料、無料あり)
・別途クレーンをオーダーし吊り上げてもらう(大抵は有料)
等の方法があろうかと思います。
人数が不十分な場合、環境や必要に応じて作業方法を検討してみてください。
③経験の数(多い、少ない)
遠征に行かないのに、 ”積込み練習を行う” ことは現実的でないかもしれません。
かといってメンバー大半が積込み経験がなく、何のイメージも持たないまま作業すると
一体いつになったら作業が終わるのかわからない、という事態にもなりかねません。
そんな場合、同じハーバー(又は付近のハーバーで)で遠征するチームがあれば、
その作業の様子を事前に見学させてもらうといいと思います。
人間、自分たちのことはなかなかわからないものですが、
他者のやっていることは客観的に見ることができ、よくわかったりします。
予習しておけば、ノーイメージで作業するよりは格段に作業時間は短縮できるはずです。
④役割分担(できている、できていない)
作業人数が多くても、一生懸命作業している人もいれば、
手持ち無沙汰そうにしている人がいる光景をよく見かけます。
また艇をラックに積込んだ後、艇とラックをラッシングベルトで固定する係り、
マストやその他備品等を積込む係り等、分業がしっかりできていれば、
効率よく作業が進み、早く積込みを終了することができるでしょう。
みんなで効率を意識して、作業を行えばそれだけ時間を短縮することができます。
上級生、下級生分け隔てなく連携プレーできれば、一体感も生まれ気持ちもいいでしょう。
*上級生の皆さん、見本を示す上でも ”率先垂範” で作業しましょう!
⑤事前準備(している、していない)
積込み前、艇やマスト、備品等が、事前に梱包なさているか否かで
作業に要する時間は当然のことながら変わってきます。
マストのスプレッダーを外しておいたり、突起部分に緩衝材をあてたり、
運転の際、心配な準備はできるだけトラック到着前に完了しておきましょう。
ここまで読んでいただいた内容がすでに理解、実践できているチームは復習として、
できていないチームは予習として参考にしていただければ嬉しく思います。
慌てて作業をし、怪我や事故等が絶対にあってはなりませんが、
上記事項を想定し、◯◯分で艇積込み(艇降ろし)を完了する!
と目標タイムをたてて作業に取り掛かってみてください。
これまでターゲット時間を意識していなかったチームは
今までよりも作業にかかる時間を大きく短縮できる可能性があると思います。
最後にはなりますが、
ご自身のため、チームのため、また積込み後の出発を待つドライバーのためにも
適正な時間での艇積込み(艇降ろし)にご協力いただけますようお願いいたします!