リハーサル国体(及び全日本実業団)が開催されていた
2016年国体セーリング競技会場、リアスハーバー宮古(岩手県宮古市)に行ってきました
岩手県まで足を運んだ目的は
・今大会への輸送を複数チームからご依頼いただいたこと
・積降しの際、作業が可能な限りスムーズにすすむよう(積込み場所の広さの確認等)
・来年多くの都道府県から輸送依頼をいただいた場合、効率よく輸送できるよう
ここリアスハーバー宮古は、岩手県の県庁所在地盛岡市から距離約100km、
峠道である国道106号を通って乗用車で(バスでも電車でも)約2時間かかる場所です
*関東以西の方にとっては、 ”遠い!!” と感じた方もみえたのではないでしょうか!?
*国道106号線、大半の区間が片側1車線です
また距離もさることながら、この宮古市周辺はあまり運送会社が多い地域ではないようです
(また地元運送会社はあれど、震災復興の仕事のウェイトが高いようでした)
ヨット競技のように日にちを空けた往復運行の場合、
効率的(=余分な費用がかからない)に輸送するならば、
・往路のヨット降ろし後、別の荷物を積んで一旦車庫(周辺)に戻る、
・復路日程(積込先周辺)に合わせた荷物を積込み、できるだけ空車移動距離をおさえる、
ことで運送会社はロスを最小に減らすことができ、お客様への請求費削減が実現します
*そんな配車を組むことで往路、復路のトラックが入れ替わることもあります
それが大会会場周辺に運送会社が少ないということは、
トラックの情報や荷物情報が少ない = 効率的な配車が組みにくく、
遠方からの空車回送、または数日間の車両待機が発生し、
結果、運送費の高騰に結びつくことになってしまったりします
*今年の全日本スナイプ、全日本470の開催地も似た状況かも!?
という背景から、来年の国体セーリング競技に関わるヨット運送費については
配車効率悪い = 車両確保困難 = 費用高騰
上記事態が起こる可能性が高いように思えてなりません
遠方から遠征するチームにとっては依頼する運送会社によっては
(想像するに)10〜50万円以上の運送費差額は当たり前のように起こりうるでしょうから
複数社から相見積りを取ることが輸送コストを抑える有効な手法のように思います
来年の ”希望郷いわて国体” 、例年よりも少し早めに遠征計画、スケジュールをたて、
適正金額?で運送会社(トラック)を確保されることをお勧めいたします
以上、余計な提言でした!
月: 2015年10月
いつまでに連絡すればよいですか?
遠征等、トラックでヨットを運ぶことを検討する際、
どのタイミングで運送会社に相談(連絡)すればよいか?という話しです
繁忙期(3月、9月〜12月)や閑散期(1月、2月)、長期連休日等(GW、お盆、正月)
世間の動きに合わせた運送会社の事情もありますし、
また大きな大会が開催される際は、同じスケジュールで依頼が重複するため
早めに相談(連絡)しておいた方が、
”諸事情により運搬できません!”
という事態を回避できると思います
ご依頼いただいた方には可能な限り100%対応したいと考えていますが、
・輸送依頼(相談)が直前すぎて車両の準備が間に合わない
・多数チームと輸送の予定が重なっている
・変則スケジュール(休日、長期連休、積降ろしの時間帯)により車両が確保できない
・エリア(積込み先、またはお届け先)によっては車両確保が難しい
・その他
上記理由から、運搬のご依頼をお受けできない場合があったりします
大きな車両をチャーターする運送費は皆様にとって決して安い費用ではないでしょうから、
できるだけ早めに問い合わせし、計画的にスケジュールを立てられることをお勧めします
では早めとは?どのタイミングをいうのでしょうか?
実際の運搬予定日から逆算して1ヶ月前迄にご一報いただけると良いと思います
見積りを出させていただく場合でも、現在は費用をいただいていませんので、
見積り額を確認後、トラックを使用する、しない、の判断をされてはいかがでしょうか?
トータルの運送費をご確認いただいた上で、
ご利用いただける場合は2週間(14日)前までに車両やスケジュールを確定いただけると
確実に車両を確保することができると思います
またこのブログで、
”同じ輸送距離であっても条件によって運送費は異なります!”
とお伝えさせていただいていますが、
どのようなスケジュールであれば余分な追加費用がかからず輸送ができるのか等、
必要であればアドバイスもさせていただきます
ただ過去、私たちも利用者様から早いタイミングでご連絡いただいていたにもかかわらず
ご回答までに多くの日数を要していたケースがありました(反省)
これまで大半の問い合わせ内容が、
・このスケジュールで運搬可能ですか?
・このスケジュールで運搬を依頼するといくらになりますか?
です
必要な情報(艇種、艇数、スケジュール、ラックの有無、その他)さえいただければ、
今後のお約束としてご連絡頂いた後、24時間以内に
何らかのご返答(見積もり提示、スケジュール確認、その他)をさせていただきます
*もっと早くご返答できるよう努力します(汗)
また問い合わせ方法として、現在は電話、WEBにてお受けしておりますが、
過去に電話での聞き間違い、伝え間違い等、伝達ミスもありました
よってできるだけ記録に残るWEB(またはメール)のご利用をお願いしています
info@yacht-hakobuyo.com
ただどうしてもWEBからではニュアンスが伝えにくい、
また担当者と電話で直接確認しておきたい事項がある場合はお電話をご利用ください
上記事情をご理解いただいた上で、
互いに余裕を持って計画を立て、安全確実に輸送させていただければ幸いです!
オーニングが破れました
ラックに積まれたヨットと荷台高さの関係、積降しの際のクレーン使用、その他事情から、
弊社ではウイング車よりも平ボデー車でディンギーを運搬させていただく機会が多いです
通常、私たちは平ボデー車にて荷物を積載した後、
積荷にカバー(業界用語でシートといいます)を掛けて運搬します
が、ヨットの場合、マストやその他突起物が多く荷台カバーが破れてしまうことから、
カバーを掛けず運搬させていただくことが一般的です
そこで過去に起こしてしまったクレームが、
”(ヨットに掛けてある)オーニングが破れました!” です
皆さんにヨットを荷台に積み込んでいただいたのち、
荷締めを行い、積んでいただいたままの状態でドライバーは目的地に向け出発します
すると目的地到着後(または道中)、
”オーニングが破れてます!” という状況を目の当たりにすることが。。。
トラックは目的地までの長い道中、一般道と高速道路を走行します
(高速道路を走る際の速度は80km前後?)
どういう状況でオーニングが破れるのかといいますと(想像するに)
ヨットをラックに3段積みした際、
上段に積まれたヨットはトラック荷台の鳥居(風よけ?)より高くなるため、
走行中、風が直接ヨットにあたり、風が吹き込み、”破れる” 事態が起こるものと推察します
ただこれはオーニングが新しく、劣化していないものであれば破れないようですが、
数年使用後の劣化したオーニングの場合、風が吹き込むことで破れてしまうようです
(破れかけのオーニングは、尚更破れやすいということは安易に想像できると思います)
またオーニングが大きく裂けてしまうと、二次災害として、
デッキに入れてある備品(セイルやライフジャケット、その他)が風で飛んでしまう事態も
そこで今後平ボデー車、最上段に艇を積む際、ご注意いただきたいことは
・できるだけ新しいオーニングをかける
・オーニングの固定ロープをしっかり締め、風が吹き込まないようにする
・ガムテープ等で隙間を塞ぎ、風が吹き込まないようする
・古いオーニングならばいっその事、何もかけない
以上が現時点で私どもが考える対策です
また別のケースになりますが、
風に煽られたオーニングがデッキ上の艤装品(突起部分)と長時間擦れ続けることで
オーニングに穴が空いてしまうという事態も
その対処法として、
・突起部分がオーニングと直接接触しないよう何らかの工夫をする
・デッキの艤装品(突起部分)にはウェスや緩衝材をあてる
・オーニングをかけない
以上が私どもの考える現時点での対応策です
*また積荷の高さや諸条件をクリアできるのであれば
”屋根付きトラック(ウイング車)で運搬” すればこのような心配は不要でしょう
私たちは25年以上ディンギー運搬をさせていただいていますが、
これまでゼロではないものの、頻繁に起こる事象ではなかったので、
この事を利用者皆様に運搬前にお伝えしていませんでした(反省)
せっかく弊社をご指名いただき、運搬させていただいたにもかかわらず、
ヨットにヒビが入った!、オーニング破れました!
ではプロとして恥ずかしいですし、とても残念な気持ちです
今後、ご利用者様に不快な思いをしていただかないため、
私たちも細心の注意をはらっていくと同時に、
皆様方におかれましても十分ご注意いただけますようお願いいたしますmm
ガンネルにヒビが入りました
今年度も春からこれまでの間、多数の艇を全国各地に運搬させていただき感謝しています
ただこれまでご依頼いただいた内容に対し、全便完璧な輸送対応ができていた訳ではなく、
運搬や積降ろし作業の際、大小のご迷惑をおかけしてしまったことがあります
起こしてしまった失態を公にするのもお恥ずかしい話しですが、
お互い理解のもと、気を付けていかなければこのような事象は無くならないため
今後の再発防止の意味も含め、皆様にもシェアさせていただきます
最近、輸送の際にご迷惑をお掛けしてしまった事例をあげますと、
①ヨットのガンネルにヒビがはいった
②オーニングが破れた
③その他
①の事例は、艇とラックを固定するラッシングベルト締め過ぎによるものです
以前のブログで書きましたが、
ラッシングベルトはとても便利な道具ですが、サイズによって強度が異なります。
細いベルトは強度不足により長い道中不安が残りますし(切れる、締め機部分の損傷)、
太いベルトで艇を締めると逆に強度がありすぎることで効きすぎてしまい、
ガンネルにヒビを入れてしまったことがありました
>>太過ぎるラッシングベルト、細過ぎるラッシングベルト
*艇の強度がわからないドライバーが、太いラッシングベルトで強く締め上げたため
よって、
適度な太さ(細い、太いの中間?)のベルトを使いましょう!
と過去にお伝えさせていただきました
>>適度な太さのラッシングベルト
またラッシングベルトを使ってラックと艇を固定する作業は誰が行うのか!?
という責任と役割分担の問題があろうかと思います
これは艇を運ぶドライバーではなく、選手の皆さんにお願いしたいと思っています
(現状、大半がそうしていただいています)
と言いますのも、ドライバー自身は99%がヨットに乗ったことがありませんので、
ヨット(FRP)の強度について選手の皆様ほど精通していないからです
また締め具合については、 ”緩すぎず、キツ過ぎず” の加減でお願いしています
改めて説明するまでもありませんが、
締め方が緩ければ運搬中に艇が動いてしまいますし、
締め方がキツ過ぎればラッシングの効き過ぎにより
艇にダメージを与える可能性があります
その加減を言葉で説明することは難しいですが、
少なくともドライバーよりも普段ヨットに乗っている皆さんの方が詳しいかと思います
よって、艇とラックを固定するラッシングベルトにつきましては適切なサイズの道具を使い
絶妙な締め具合(?)にて、選手皆さんに行っていただきたいということが弊社の考えです
*マスト等の固定も皆様にお願いし、ラックと荷台の固定のみドライバーが行います
上記事項をお互いが理解し、艇を安全に運搬いたしましょう!
次回は、”オーニングが破れました” についてシェアさせていただきます(汗)
荷台からのはみ出しについて①(長さ編)
荷物(ヨット)を積んで道路を走行する際、
荷台から ”長さ、横幅、高さ” のはみ出し、
について規制が年々厳しくなっています
*上記写真は大型平ボデー車(荷台高さ地上〜1mの低床ボデー)
トラックでの輸送を依頼する場合、
大切なヨットを安全に運搬するため、積荷と荷台サイズの把握をお願いいたします
まずは私たちがヨット運搬させていただく主力車種、荷台サイズは以下の通りです
①4t平ボデー車 長さ約6.2m 横幅約2.0m〜2.3m 高さ約2.8m(*積載可能な荷物高)
②4tクレーン車 長さ約5.2m 横幅約2.0m〜2.3m 高さ約2.8m(*積載可能な荷物高)
③大型平ボデー車 長さ約9.6m 横幅約2.3m 高さ約2.3m〜2.8m(*積載可能な荷物高)
④大型クレーン車 長さ約8.5m 横幅約2.3m 高さ約2.3m〜2.8m(*積載可能な荷物高)
⑤大型ウイング車 長さ約9.6m 横幅約2.3m 高さ約2.3m〜2.8m(*積載可能な荷物高)
⑥トレーラー 長さ約12m 横幅約2.3m 高さ約2.3m〜2.8m(*積載可能な荷物高)
*ディンギー輸送の際、ラック1基(またはヨット1艇)ならば4tトラックで積載可能、
ラック2基(またはラックなしでヨット2艇)を積載する場合は大型トラックが必要です
3つの寸法(長さ、横幅、高さ)のうち
今回は ”長さ” について取り上げてみたいと思います
トラック荷台前後のはみ出しについては、道路交通法で
”トラック全長(キャビン含む)の10%以内” であれば条件付きで許可されています
>>道路法、道路交通法についてはこちら
4tトラックの全長はキャビンも含め約8.5m前後(車両ごと若干サイズが異なります)、
荷台後ろに85cm以内ならばはみ出し可能ということになり、
大型トラックの全長は約12mなので、
荷台後方1.2m以内ならばはみ出し可能という理屈になります
ではトラックとヨットがどんな組み合わせの場合、
またはどんな積み方を行った場合、荷台からのはみ出しが生じるのでしょうか?
これまで我が社で輸送させていただいた事例によりますと、
①4tクレーン車(荷台長5.2m)に全長6mのインフレータブルボートを積載した場合
②大型平ボデー車(荷台長9.6m)に470級、又スナイプ級を縦2列で同向きに積載した場合
③大型平ボデー車に470級、又スナイプと全長6mのインフレータブルボートを積載した場合
④大型クレーン車に470級、またはスナイプ級を縦2列で積載した場合
*ウイング車では4t、大型車ともに後部観音扉が閉まらないため、後方のはみ出しは不可
という組み合わせ、積載の仕方で長さのはみ出しが起こっています
では、はみ出しが10%以内で法に触れないならば、
当たり前のようにOK?といえばそうではありません
積荷がはみ出すことで以下のような事態が起こる可能性があります
・はみ出すことを事前に運送会社に伝えていない場合、積込みを拒絶される可能性有り
(合法であってもそれを了承しない運送会社(ドライバー)は多く存在します)
・運搬可能であっても、はみ出しが生じることで追加料金が発生します(目安20%〜)
・積荷が荷台からはみ出ているため、万が一追突事故を受けた場合は艇の損傷が大きい
(追突事故が起こる可能性は極めて低いですが、ゼロではないという意味)
・その他
写真は470級を縦2列に同じ向きで積載したため荷台から10%以内ではみ出している事例
(はみ出すことで余分に追加料金を請求されてしまってはもったいなくないでしょうか?)
>>大型トラックに470級、又スナイプ級を縦2列、荷台からはみ出ない積載方法はこちら
では万一、積荷が10%以上長さ超過する場合はどうしたらよいでしょう?
走行する道路、スケジュール等を決めて、そのルートを走行してよいか事前に申請し、
道路管理者や警察から許可を取得しなければなりません
(申請から許可が降りるまでに最低でも1ヶ月以上を要します)
ということは、積込み当日に全長に対し10%以上のはみ出しが判明した場合、
荷物を運べない!という事態が起こりうる、ということです(大変)
そんな事態になったらお互いとても困ることになると思いませんか?
そんな事情から事前にヨットと発注トラックのサイズを把握しておいていただきたいのです
上記理屈は分かったものの判断に迷う場合は是非一度運送会社にご相談ください
*但し不慣れな運送会社にヨットの説明をしても理解されにくい場合があるのでご注意を
少し長くなりましたので、幅と高さについてはまたお伝えいたします!
同じ輸送距離でも条件によって運送費は異なります!
ここ数日、
全日本インカレ(江ノ島)出場校、ヨット輸送発注担当者様より連絡をいただきます
主な問い合わせ内容は、
・希望スケジュールで運搬可能か否か、
・希望スケジュールで運搬した場合、いくらかかるのか、
*大学ヨット部に限らず、弊社サービスにご相談いただく内容はほぼこの2点です。
希望スケジュール優先で運搬希望される場合
希望スケジュールをご連絡いただき、
その行程で車両手配した場合のお見積り額を提示いたします。
その上でご利用の判断をお願いいたします。
*学校から費用の支援がある場合はこのケースが多いようです。
運送費を抑えて運搬希望される場合
距離にもよりますが、どのようなスケジュールで運搬すれば追加費用がかからないか、
ルールを理解してスケジュール等を確定されることをお勧めいたします。
*選手の自己負担が大きい場合はこのケースが多いようです、
出所はともかく、費用は安いに越したことはないですよね。
今回は ”運送費を抑えて運搬希望” の方に向けて詳しく説明したいと思います!
最近は宅急便の進化等により、時間指定をしても、また荷物を数日間預かっていただいても
同じ配送エリアであれば追加料金を取られるケースは少ないと思います。
ただ我々のように車両を貸し切ってご利用いただく運送形態の場合、
A〜B地点、たとえ同じ距離を運んでも運送会社事情により、平日、休日の積降ろし、
また積降ろし開始時間(≒荷台の占有時間)によって運送費総額が異なることが一般的です。
では運送費総額はどのように決まっているのでしょうか?
弊社の場合を例にご説明させていただきます。
*各社によって基準が異なり、全ての運送会社が同じということではありません。
①基準運送費 *距離(エリア)によって異なります
②最寄りのインターから最寄りのインターまでの高速料金
③休日積込み、降ろしの場合、基準運送費に対し10%〜の割増料金
④クレーン付きトラック等、特別車の場合、基準運送費に対し30%〜の割増料金
⑤艇積込み開始時間が早朝〜午前の場合、基準運送費に対し10%〜の割増料金
⑥艇受取り開始時間が午後〜夕方の場合、基準運送費に対し30%〜の割増料金
*⑤と⑥が両方の場合、2つの足し算となります。
⑦翌日届く距離(200〜700km程度)に対し、余分に1日以上積置く場合、別途割増料金
*但し、休日を挟む積置きには費用はかかりません。
⑧その他
上記①〜⑧の足し算が私たちが皆様にご請求させていただく運送費用の総額となります。
①②は弊社サービスをご利用いただく場合、必ずいただく費用になります。
③〜⑧はスケジュール調整や工夫次第で節約可能な項目になります。
今回の江ノ島インカレに関わる輸送の場合、
輸送距離が300kmを超えるケースがほとんどです。
その場合、前日(平日)午後〜夕方までの間に積込み、
翌日(距離によって翌々日)午前(平日)受取り、が割増料金が発生しない行程です。
ご参考までに、その理油として我々のような形態の運送会社は、
午後〜積込み→翌日午前降ろし→移動、午後〜積込み→翌日午前降ろし→移動、午後〜積込み
のサイクルで配車を組み、半日以上の空車状態が起こらないように予定を組んでいます。
上記事情から、お客様スケジュールによって前後の荷物が積めないロスが発生する場合、
その分を負担していただかざるを得ず、追加料金を加算させていただいています。
ただどうしてもスケジュール変更できない場合は追加料金も致し方ないと思いますが、
(例えば日曜日に大会が終わり、その日に積込みせざるを得ない場合等。)
同じ距離にもかかわらず、このような業界ルールを知らないことで、
余分にお金を支払うことはもったいない、とずっと思っているのです。
このような事情を都度各担当者様には説明してきたつもりですが、
代替わりとともに毎年のように担当者も変わるため、なかなか理解が難しいようです。
(またこんなことをわざわざ説明してくれる運送会社も少ないと思います。)
ということで、できるだけ多くの方にこの事実をお伝えしようと
今回のブログに記載させていただいた次第です。
お互いが(ヨット輸送を依頼する側と運送会社)お互いの事情を知ることで、
無駄なお金を払ったり、いただいたりするムダをなくすことができます。
今後運送会社にヨット輸送の注文をされる場合、
このあたりの事情をよく理解し、ご活用いただければ幸いです。
長くなりましたが、最後にもう1点。
昨今コンプライアンスの強化から、トラックドライバーは長時間労働(運転)を避けるため、
休憩、休息を取りながら運転しなければなりません。
遠方距離、時間の兼ね合い等、
お金をいただいてもスケジュール的に無理な運行はお受けできないこともございます。
*わからないことは都度運送会社に相談することをお勧めいたします。
これについてはまた書きたいと思います。
全日本実業団選手権、リハーサル国体 艇輸送(岩手県宮古市)
9月に入り、毎週のように全国各地で大きなヨット大会が開催されており、
毎大会ごと、ヨット輸送のご依頼をいただき感謝しています
来週は2016年国体セーリング競技開催地、リアスハーバー宮古(岩手県宮古市)にて
全日本実業団選手権、リハーサル国体が開催予定、
ありがたいことに我が社にも複数チームより輸送のご依頼をいただき、
現在車両の調整をさせていただいているところです。
東北地方より南のエリアから参加される方にとっては、
岩手県の県庁所在地(盛岡市)から峠道を通り、車で約2時間かかる場所ですから、
時間をしっかり計算し、安全にご移動いただきたい思っております。
*盛岡市からの移動手段は乗用車、レンタカー、バスが主な移動手段のようです。
輸送を行う前、お見積もりさせていただきますが、
距離が遠い=運送費が高くなる
ため今大会の依頼主皆様にはご負担がかかっていると思います。
また距離が遠いことに追い打ちをかけ、
県中心部からから2時間離れたところなので、同業協力会社数も少なく、
なかなか効率の良い配車が組めないのが業者泣かせ、お客様泣かせの実情です(>_<;)
本来我々は運んだ距離に対して運送費をいただいていますが、
ヨット大会参加の輸送依頼の場合、
数日後に復路輸送が発生するため帰りのトラックも考慮した上で車両手配を行います。
我々のような形態の運送会社(車両貸切)が多いエリア(主要都市)であれば、
トラックの貸し借りを行うことで、無駄な空車回送や車両の留置きを省くのですが、
運送会社が少ないエリアでは、そのような協力が得られにくく、
遠方まで(から)の空車移動が発生したり、数日間、トラックを留め置いたりせざるを得ず、
その費用の一部をユーザー様からいただかざるを得ないのが実情です。
来年の国体セーリング競技開催地はこのリアスハーバー宮古と決まっており、
この環境(運送業界)が劇的に変わると思えませんので、
艇の輸送については来年も同じ状況になろうかと思います。
(弊社に限らず他社運送会社様でも少なからず似た状況になるのではないでしょうか?)
今回、複数台を同地域に輸送させていただくことで、
できるだけ多くの情報を収集し、
次回以降、更なる効率良い輸送を模索していきたいと思います、
お客様の立場に立ち、少しでも費用負担を軽減できるよう努力していきたいと思います
(昨年もお伺いいたしましたが震災後、建て直されており快適なマリーナでした)