ディンギーを運ぶのに適したトラックには、 中型(4トン)トラックと大型トラックがありますが、 荷台タイプには平ボデー(屋根がない)と ウイング(屋根があり両アオリが翼のように開閉する)の2種類があります。 http://www.marutamaunsou.co.jp/aboutus/trucks 平ボデーは現在弊社がヨット輸送で主力としているタイプになりますが、 昨今はウィング車に積めませんか?という声を度々いただきます。 その理由(メリット)はこんなことからだと思います ウイング車は荷台を密閉できるため、 ・積荷が風雨にさらされる心配がない ・手荷物等を含む積荷が紛失、盗難に合う可能性が極めて低い ・荷物が路上に落下する可能性が極めて低い ・その他 上記理由から、 荷台を密閉できるウイング車は平ボデー車に比べ、 安心感があるのだと思います。 また、平ボデーとウイングをチャーターした場合の 運送費対比につきましてもよく尋ねられますが、 弊社ではどちらの車種を指定いただいても運送費は同一です。 では、ウイング車にはメリットが複数あって デメリットが少ないにもかかわらず、 なぜ弊社がディンギー輸送で平ボデー車を手配するのか。 それは艇数、艇種、積載備品によっては 積荷が荷台に収まらない恐れがあるからです。 おさらいになりますが、ウイング車の荷台サイズは、 ①長さ=中型トラック約6.2m、大型トラック約9.6m ②高さ=中型トラック約2.4m、大型トラック約2.6m ③幅 =中型トラック約2.1〜2.3m、大型トラック約2.35m ①長さについて、 470級、スナイプ級を積載する場合、 中型トラックに艇は積載できるものの、マストが収まりません。 *大型トラックには積載可能です。 ②高さについて、 470級、スナイプ級をラックを使用し3段重ねで積載する場合、 中型トラック、大型トラックともに高さ不足で天井にあたってしまいます。 国内ディンギー界で最も普及しているのは、 F社製のアルミラックかと思いますが、 そのラックに船台ごと3段積みした場合、 最も高い位置は270cm超でした。 ということは大型ウイング車に積載を試みた場合、 積荷が5〜10cm低くないと荷台には収まらない理屈になります。 (中型トラックの場合、約30cm低くしないといけない) 積荷の高さは各チームが保有しているラック(種類、サイズ)によって 異なりますが、残念ながら私たち物流会社は 各チームが保有されているラックのサイズについて把握しておりません。 という背景から、 今後ウイング車でのディンギー積載、輸送を希望されるチームは、 積荷の最も高い位置が何m何cmなのかをしっかり把握の上、 荷台高さ以内に収まるのであれば、 ウイング車をオーダーしていただけたら良いと思います。 次号では、ウイング車を使用したいものの、 現在所有のラックでは高さがクリアできない場合の 対処方法について説明させていただきます^^
