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オーニングが破れました

ラックに積まれたヨットと荷台高さの関係、積降しの際のクレーン使用、その他事情から、
弊社ではウイング車よりも平ボデー車でディンギーを運搬させていただく機会が多いです
早稲田ヨット
通常、私たちは平ボデー車にて荷物を積載した後、
積荷にカバー(業界用語でシートといいます)を掛けて運搬します
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が、ヨットの場合、マストやその他突起物が多く荷台カバーが破れてしまうことから、
カバーを掛けず運搬させていただくことが一般的です
そこで過去に起こしてしまったクレームが、
”(ヨットに掛けてある)オーニングが破れました!” です
スクリーンショット 2015-10-14 19.15.48
皆さんにヨットを荷台に積み込んでいただいたのち、
荷締めを行い、積んでいただいたままの状態でドライバーは目的地に向け出発します
すると目的地到着後(または道中)、
”オーニングが破れてます!” という状況を目の当たりにすることが。。。
トラックは目的地までの長い道中、一般道と高速道路を走行します
(高速道路を走る際の速度は80km前後?)
どういう状況でオーニングが破れるのかといいますと(想像するに)
ヨットをラックに3段積みした際、
上段に積まれたヨットはトラック荷台の鳥居(風よけ?)より高くなるため、
走行中、風が直接ヨットにあたり、風が吹き込み、”破れる” 事態が起こるものと推察します
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ただこれはオーニングが新しく、劣化していないものであれば破れないようですが、
数年使用後の劣化したオーニングの場合、風が吹き込むことで破れてしまうようです
(破れかけのオーニングは、尚更破れやすいということは安易に想像できると思います)
またオーニングが大きく裂けてしまうと、二次災害として、
デッキに入れてある備品(セイルやライフジャケット、その他)が風で飛んでしまう事態も
そこで今後平ボデー車、最上段に艇を積む際、ご注意いただきたいことは
・できるだけ新しいオーニングをかける
・オーニングの固定ロープをしっかり締め、風が吹き込まないようにする
・ガムテープ等で隙間を塞ぎ、風が吹き込まないようする
・古いオーニングならばいっその事、何もかけない
以上が現時点で私どもが考える対策です
また別のケースになりますが、
風に煽られたオーニングがデッキ上の艤装品(突起部分)と長時間擦れ続けることで
オーニングに穴が空いてしまうという事態も
その対処法として、
・突起部分がオーニングと直接接触しないよう何らかの工夫をする
・デッキの艤装品(突起部分)にはウェスや緩衝材をあてる
・オーニングをかけない
以上が私どもの考える現時点での対応策です
*また積荷の高さや諸条件をクリアできるのであれば
”屋根付きトラック(ウイング車)で運搬” すればこのような心配は不要でしょう
私たちは25年以上ディンギー運搬をさせていただいていますが、
これまでゼロではないものの、頻繁に起こる事象ではなかったので、
この事を利用者皆様に運搬前にお伝えしていませんでした(反省)
せっかく弊社をご指名いただき、運搬させていただいたにもかかわらず、
ヨットにヒビが入った!、オーニング破れました!
ではプロとして恥ずかしいですし、とても残念な気持ちです
今後、ご利用者様に不快な思いをしていただかないため、
私たちも細心の注意をはらっていくと同時に、
皆様方におかれましても十分ご注意いただけますようお願いいたしますmm

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ガンネルにヒビが入りました

今年度も春からこれまでの間、多数の艇を全国各地に運搬させていただき感謝しています
ただこれまでご依頼いただいた内容に対し、全便完璧な輸送対応ができていた訳ではなく、
運搬や積降ろし作業の際、大小のご迷惑をおかけしてしまったことがあります
起こしてしまった失態を公にするのもお恥ずかしい話しですが、
お互い理解のもと、気を付けていかなければこのような事象は無くならないため
今後の再発防止の意味も含め、皆様にもシェアさせていただきます
最近、輸送の際にご迷惑をお掛けしてしまった事例をあげますと、
①ヨットのガンネルにヒビがはいった
②オーニングが破れた
③その他
①の事例は、艇とラックを固定するラッシングベルト締め過ぎによるものです
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以前のブログで書きましたが、
ラッシングベルトはとても便利な道具ですが、サイズによって強度が異なります。
細いベルトは強度不足により長い道中不安が残りますし(切れる、締め機部分の損傷)、
太いベルトで艇を締めると逆に強度がありすぎることで効きすぎてしまい、
ガンネルにヒビを入れてしまったことがありました
>>太過ぎるラッシングベルト、細過ぎるラッシングベルト
 
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*艇の強度がわからないドライバーが、太いラッシングベルトで強く締め上げたため
 
よって、
適度な太さ(細い、太いの中間?)のベルトを使いましょう!
と過去にお伝えさせていただきました
>>適度な太さのラッシングベルト

またラッシングベルトを使ってラックと艇を固定する作業は誰が行うのか!?

という責任と役割分担の問題があろうかと思います
これは艇を運ぶドライバーではなく、選手の皆さんにお願いしたいと思っています
(現状、大半がそうしていただいています)
と言いますのも、ドライバー自身は99%がヨットに乗ったことがありませんので、
ヨット(FRP)の強度について選手の皆様ほど精通していないからです
また締め具合については、 ”緩すぎず、キツ過ぎず” の加減でお願いしています
改めて説明するまでもありませんが、
締め方が緩ければ運搬中に艇が動いてしまいますし、
締め方がキツ過ぎればラッシングの効き過ぎにより
艇にダメージを与える可能性があります

その加減を言葉で説明することは難しいですが、
少なくともドライバーよりも普段ヨットに乗っている皆さんの方が詳しいかと思います
よって、艇とラックを固定するラッシングベルトにつきましては適切なサイズの道具を使い
絶妙な締め具合(?)にて、選手皆さんに行っていただきたいということが弊社の考えです
*マスト等の固定も皆様にお願いし、ラックと荷台の固定のみドライバーが行います
上記事項をお互いが理解し、艇を安全に運搬いたしましょう!
次回は、”オーニングが破れました” についてシェアさせていただきます(汗)