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ディンギーをウイング車で運びたい方②

前号でウイング車にディンギーを積むためには、
積荷が荷台寸法内(大型ウイング車:長9.6m、高さ約2.65m、幅2.33m)に収まらなければ
積載できないということを書きました。

それでは日本国内で最も普及しているF社製ラックを使って、
大型ウイング車にディンギー6艇を積載するには、
どのようにすれば積めるのでしょうか?

私たちが考えるところ、
以下2つの方法があります。

①最上段に積載する艇を180度ひっくり返し(おかまにして)積載する。



②ラックに改造を加え、ラック全体の高さを10cm下げる。(1段の間を85cmから80cmに)

*実際に艇を積載しトラック荷台に積んでいる写真がなくイメージつきにくいかもしれません。

・高さを下げるため段の隙間を85cm→80cmに(穴をあけ直す、業者さんにご相談下さい)
・一番上のバーの位置が約181cmになり、その上に艇を載せると高さ約261cm前後になる



1段のスペースを5cm狭くすることで、
艇を積む際に一手間かかりますが、
最上段の艇をひっくり返さなくとも荷台内に収まるため、
大型ウイング車への積載が可能となります。




また大型ウイング車には

・高床ウイング車(高さ約24ocm)
・中低床ウイング車(高さ約255cm)
・低床ウイング車(高さ約265cm)
のおおよそ3タイプがあります。

*特注ウイング車(高さ約270cm)


物流業者へご発注の際は、
低床ウイング車を依頼するようにしてください。

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ディンギーをウイング車で運びたい方へ

ディンギーを運ぶのに適したトラックには、
中型(4トン)トラックと大型トラックがありますが、
荷台タイプには平ボデー(屋根がない)と
ウイング(屋根があり両アオリが翼のように開閉する)の2種類があります。
http://www.marutamaunsou.co.jp/aboutus/trucks


平ボデーは現在弊社がヨット輸送で主力としているタイプになりますが、
昨今はウィング車に積めませんか?という声を度々いただきます。


その理由(メリット)はこんなことからだと思います

ウイング車は荷台を密閉できるため、
・積荷が風雨にさらされる心配がない
・手荷物等を含む積荷が紛失、盗難に合う可能性が極めて低い
・荷物が路上に落下する可能性が極めて低い
・その他

上記理由から、
荷台を密閉できるウイング車は平ボデー車に比べ、
安心感があるのだと思います。

また、平ボデーとウイングをチャーターした場合の
運送費対比につきましてもよく尋ねられますが、
弊社ではどちらの車種を指定いただいても運送費は同一です。


では、ウイング車にはメリットが複数あって
デメリットが少ないにもかかわらず、
なぜ弊社がディンギー輸送で平ボデー車を手配するのか。

それは艇数、艇種、積載備品によっては
積荷が荷台に収まらない恐れがあるからです。



おさらいになりますが、ウイング車の荷台サイズは、

①長さ=中型トラック約6.2m、大型トラック約9.6m
②高さ=中型トラック約2.4m、大型トラック約2.6m
③幅 =中型トラック約2.1〜2.3m、大型トラック約2.35m

①長さについて、
470級、スナイプ級を積載する場合、
中型トラックに艇は積載できるものの、マストが収まりません。
*大型トラックには積載可能です。

②高さについて、
470級、スナイプ級をラックを使用し3段重ねで積載する場合、
中型トラック、大型トラックともに高さ不足で天井にあたってしまいます。


国内ディンギー界で最も普及しているのは、
F社製のアルミラックかと思いますが、
そのラックに船台ごと3段積みした場合、
最も高い位置は270cm超でした。

ということは大型ウイング車に積載を試みた場合、
積荷が5〜10cm低くないと荷台には収まらない理屈になります。
(中型トラックの場合、約30cm低くしないといけない)


積荷の高さは各チームが保有しているラック(種類、サイズ)によって
異なりますが、残念ながら私たち物流会社は
各チームが保有されているラックのサイズについて把握しておりません。


という背景から、
今後ウイング車でのディンギー積載、輸送を希望されるチームは、
積荷の最も高い位置が何m何cmなのかをしっかり把握の上、
荷台高さ以内に収まるのであれば、
ウイング車をオーダーしていただけたら良いと思います。


次号では、ウイング車を使用したいものの、
現在所有のラックでは高さがクリアできない場合の
対処方法について説明させていただきます^^
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複数の艇を効率よく運搬するには

丸玉運送の玉山です。


大会出場の際等、
ディンギー輸送を必要とするユーザー皆様が
輸送に関するわかりにくい
あれやこれやについて
コラムを投稿させていただきます。


今回テーマは、
「複数の艇を効率よく運搬するには」


ディンギーといっても
日本国内で普及しているディンギーといえば、
シングルハンド級であればOP級やレーザー級、
ダブルハンド艇であれば420級、470級、スナイプ級、
でしょうか。


先日あるユーザ様から、
複数のディンギーを
効率よく(=費用を最も抑えて)運搬できる車両について教えていただけないか?
とのご質問をいただきました。


頻繁に遠征するチームは、
効率良い積載パターン(艇とトラックの組合せ)を認識していると思いますが、
あまりトラックを利用したことのないチームは
トラック(荷台)の大きさも今一つわからないでしょうから、
どんなタイプのトラックを選択すればいいのか
わからないのも無理がないと思います。


弊社におけるディンギー輸送の主力車種は、
中型(4t)トラックと大型トラックになります。

・中型(4t)トラック(荷台全長約6.2m、全幅約2.1〜2.3m、積載可能重量3t前後)
*4tトラックには標準幅、セミワイド幅、フルワイド幅があり、約10cmずつ幅が異なる。

・大型トラック(荷台全長約9.6m、全幅約2.35m、積載可能重量10〜13t前後)


ディンギーの場合、
470級の艇体重量が約120kg(+艤装品重量)ですから、
中型トラック、大型トラックに複数艇積載しても過積載(重量オーバー)になることはほとんどありません。

また弊社の場合、
トラックチャーター料金制とさせていただいていますので、
合法内であれば何隻積んでもトラック1台のチャーター料金は同じです。

であれば、1台のトラックにできる限り、
たくさんの艇を積載いただいた方が、
ご利用者様はお得ということになります。


また複数艇積載する際の必需品が、
ディンギーを積み重ねできるラックになります。

ラックについては市販されているものから、
お手製のものまであり、
3〜5段積載できるものが普及しています。

ラックを使用することで、
荷台の空中空間を有効活用することができます。


例を上げると、
470級やスナイプ級であれば
中型トラックに3段ラック1基使用で3艇、
大型トラックに3段ラック2基使用で6艇積載が可能に。

レーザー級の場合、
艇の厚み(高さ)が470級に比べて薄い(低い)ので、
専用ラックがあれば、5段積載も可能。
その場合、
中型トラックに5段ラック1基使用で5艇、
大型トラックに5段ラック2基使用で10艇、
積載が可能となります。


ユーザー様ごと、いろいろな艇の組合せがありますので、
ここで全てを網羅したパターンを示すことは難しいですが、
運ぶ艇のサイズとトラック荷台サイズがわかれば
おおよそどのタイプのトラックをオーダーすればよいのか
イメージがつくのではないかと思います。

適したトラックがわからない場合、
お問合せフォームに

・艇種
・艇数
・準備できるラック(◯段積載、◯個)

について記載いただければ、
こちらからご提案させていただきます!
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どのサイズのトラックを選んだら良いですか?

つい先日、以下のご質問をいただきました。

ディンギーを◯隻運びたいが、どのサイズのトラックを選んだら良いですか?

この類の質問を年に数回はいただきます。

ディンギーを頻繁に運搬させていただいている我々業者からすれば、
即答できる質問なのですが、
あまり運搬(=遠征)をしない個人、団体からすると
わからないことなのかもしれません。


まずは、
ディンギーを保管、運搬する際、空中の面積を有効に使うため、
日本国内では3段積み重ねができるラックが普及しています。

3艇積み用のラックを使用すれば、1つのラックに当然3艇積載することが可能です。

そして、
一般的な4t(中型)トラックの荷台サイズは長さ6.2m、幅2.1~2.35m
一般的な10t(大型)トラックの荷台サイズは、長さ9.6m、幅2.35m

そのラックに積載されているディンギーが470やスナイプ(全長共に約4.7m)であれば、

・4tトラックにはラック1基(1〜3艇)
・大型トラックであれば(4〜6艇)

積載可能ということになります。


ただし4tトラックに積載する場合、
荷台長6.2mに対し艇の全長4.7mですから、若干荷台に余裕がありますが、
大型トラックに積載する場合は、
荷台長9.6mに対し、全長4.7m+全長4.7mになり、
艇同士の隙間を考えると、艇のバウ同士を互い違いにして積載する必要があります。


面積、費用面において、効率よくディンギーを運搬するためには、
まず正しいトラックサイズを選択することから


これまでトラックを使ってディンギーを運搬したことがない、
でもこれから運搬予定がある方は、

“◯隻運搬する場合は、どのサイズのトラックをオーダーすれば良いか?”


ディンギー輸送の基本中の基本なので、ぜひ覚えておいてください

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支援艇を積込、運搬する際の注意点

前回はトラックにディンギーが何艇積載できるのか?
というテーマでしたが、
今回は支援艇をトラックに乗せる際の注意点についてお伝えしたいと思います。

現在兵庫県西宮市において全日本学生選手権が開催されています。
ここ数年、多くの出場校が競技艇(470級、スナイプ級)に加え、
海上で選手をサポートするための支援艇を持ち込む学校が増えています。

総合優勝を目指す強豪校においては3艇準備している学校もあるほどで
(470級に1艇、スナイプ級に1艇、順位記録用に1艇)、
毎年海上でのサポート体制が手厚くなってきているように思えます。

さて、支援艇運搬の際の車種選定について

おさらいにはなりますが、
4tトラックの荷台長さは6.2m、大型トラックの荷台長さは9.6m。

よって、全長6m以内のボートであれば、4tトラックを選択すればよく、
それを超えるサイズの場合は大型トラックを選択する必要があります。

支援艇にも様々なサイズ、種類がありますが、
今回はハードボトム、60馬力のエンジンを搭載した
全長6m弱のボートを例に取り上げたいと思います。

上記サイズのボートはおおよそ500〜600kgほど重量があるため、
ディンギーのように人力でトラック荷台に積み下ろしすることは困難です。

よってハーバークレーンやフォークリフト等の重機を使用して
積み下ろし作業をする必要があります。

荷台に積込み、固縛、運搬する際に注意していただきたいことは、
以下の通りとなります。

①できる限り船台のタイヤは外す。(走行中の振動でシャフトが折れることがあるので)
②船台のタイヤを外すことができない場合、板木等を使いタイヤ(車輪)をかさ上げする。
③船台は船台単独で固縛する。
④ボートはボート単独で固縛する。

注意すべきポイントはこんなところでしょうか。

最後に積み下ろしの際に必要となる重機使用料についてですが、
大半のヨットハーバーの場合、
フォークリフト利用料よりもハーバー備え付け用クレーンの方が割高なのが一般的です。

よってフォークリフトで作業可能な場合は、
リフトを選択した方がコストメリットがあると思います。

ただ残念ながら、
フォークリフトもハーバークレーンもないヨットハーバーもありますので、
その際はクレーン付きトラック(通称ユニック車)という選択肢を考える必要があります。

クレーン付きトラックは通常運送会社に依頼することで手配可能ですが、
稀少車両なため、昨今は手配がつきにくいことが多くなっています。
(クレーン車ご注文の際は、特に早めのご相談、ご注文をお勧めいたします。)

チャーターした場合の費用は作業内容にもよりますが、
フォークリフト使用料の5〜10倍以上になることもあります。

費用面についても十分にご注意ください。

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ディンギー輸送の際、
我々物流業界人はわかっていても
ユーザー皆様がわからないこと、わかりにくいこと、
について出来るだけわかりやすくお伝えしていきます

遠征等でトラックを使用される場合は、
ディンギーの積載、運搬方法を正しく理解し、
安全確実で、効率の良い輸送方法を選択してください

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トラックにディンギーは何艇積載できるのか?

トラックにディンギーは何艇積載できるのか?

わかっている方にはなにをいまさら、
というネタかもしれませんが、

・トラックに何艇載せられるかわからない
・複数艇積むためにはどんな道具が必要かわからない

という問い合わせを度々いただきます。

弊社のヨット輸送サービスは、
1艇いくら、という料金形態ではなく、

トラック1台貸し切っていくら、
という料金形態ですので

道路法、および道路交通法の合法内(積載重量、長さ、幅)であれば、
可能な範囲内でたくさん積んでいただいた方が
1艇あたりの輸送単価は安くなる、ということになります。

今週後半から行われる
全日本インカレ出場校(新西宮ヨットハーバー)のレース艇を、
連日のように運搬させていただいていますが、

インカレ種目といえば470級とスナイプ級。

その470級、スナイプ級を
3段積載できるラックを1基使用すれば、
4トントラックには最大で3艇、

大型トラックにはラック2基使用で
最大6艇積載することが可能です。

・4トントラック荷台サイズ(全長約6.2m、全幅約2.1〜2.33m)
・大型トラック荷台サイズ(全長約9.6m、全幅約2.35m)
*荷台サイズはボディメーカーによって異なりますので、注文の際にご確認ください。

・470級サイズ (全長4.7m、最大幅2m弱、マスト長6,9m弱)
・スナイプ級サイズ (全長4.72m、最大幅2m弱、マスト長6.6m弱)

数値から分かる通り、4tトラック荷台には、
470級、スナイプ級ともに1艇分であれば、
荷台にすっぽり艇が収まります。

そして3段重ねられるラックを使えば4tトラック1台に
最大3艇のディンギーが積載可能ということになります。
*ただしマストは荷台よりも長いため、荷台からはみ出さないようご配慮願います。

次に大型トラックは4tトラックよりも荷台が長いため、
ディンギーを縦に2列並べて積載することが可能です。

しかし、艇を積載する際、
注意をしていただきたいことがあります。

例えばスナイプ級を縦に2列並べると4.72m×2となるため、
計算上は9.44mとなり縦2列でも9.6mの荷台内に収まる計算になりますが、
艇体同士の隙間を空けておかなければ、船が接触し壊れてしまいます。

かと言って荷台からのはみ出しも原則NGなため、
隙間を作るためには、
縦2列の艇の向きを互い違いにし、
数十cmバウを交差させることで、
その隙間を作り出していただく必要があります。

大型トラックの積み方には手順がありますので、
不慣れなチームの方は下記動画を参考にされてください。
>>参考動画はこちら

ご覧の通り、大型トラックには最大で6艇積載が可能です。
ということは、
4tトラックの倍の艇を積むことが可能ということですが、
大型トラックの運送費は4tトラックの2倍の料金にはなりません。

ということは、
470級、スナイプ級(または同等サイズ)のディンギーを運搬する際、
6艇を積載して運搬することが(弊社ヨット輸送サービスにおいては)
1艇あたりの輸送単価が最も安い方法となります。


ということで、
トラック輸送をご検討いただける際は、

・出来るだけ6艇集めて大型トラックをチャーターする
・それが難しい場合は3艇集めて4tトラックをチャーターする

ことが、コスト面から考えるとよいと思います。


ただ、どうしてもその艇数にならない場合は、

・大型トラックに4〜5艇
・4tトラックに1〜2艇

ということでもいたし方なしです。


また複数艇積載するにはラックが必要となります。

ラックについても作りや、サイズによって
できること、できないことが多少ありますので、
ディンギー運搬業者の視点から、
またの機会にお伝えしたいと思います。

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ディンギー積載時の注意(大型トラック①)

前回はディンギー積載時の注意(4tトラック)がテーマでしたので、
今回はもう1つの主力車種、大型トラックについて。

昔は大型トラックといえば、
10トントラック(車両総重量20トン)のことを指しましたが
(おおよそ10トン積載できるトラックという理由でそう呼ばれていた)、

規制緩和により車両総重量25トンの大型トラックが製造されるようになり、
12〜14トンの積載重量が可能となりました。

この規制緩和された車両を増トントラックと呼びますが、
最近は大型トラック=(10トントラックではなく)増トントラックであることが多いです。

参考:車両総重量=車両重量+乗車定員×55kg+最大積載量
*車両総重量についての詳細説明は我々が所属する全日本トラック協会サイトよりご確認ください
http://www.jta.or.jp/coho/hayawakari/8.sekisai.html

4トントラックとは異なり、
大型トラックの荷台サイズ(全長、全幅)は
ダンプカー等を除けばほぼ同じです。

・荷台内寸 全長9.6m、全幅2.35m
*とはいえ車両毎に数cmの誤差はありますのでご了承ください。

ただ大型トラックで車種ごとに異なるのは、
荷台高さです。

道路法、道路交通法により、
荷台高さ+積荷高さが原則3.8m以内であることが定められています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・高床車  荷台高さ地上から1.3~1.5m = 積める荷物の高さ=2.5〜2.3m
・中低床車 荷台高さ地上から1.2~1.3m = 積める荷物の高さ=2.6〜2.5m
・低床車  荷台高さ地上から1.0~1.1m = 積める荷物の高さ=2.8〜2.7m

*上記積載可能な積荷高さについては荷台に屋根のない大型平ボデートラックの場合であり、
大型ウイング車への積載についてはまたの機会に解説したいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ラックを使用しディンギーを3艇重ねて積むと、
積荷高さが2.5~2.7m前後になることが一般的です。
*高さはラックの仕様によって異なります。

積荷が高くなる、
また人力で積載する場合を考えると、
荷台の高さは低いにこしたことはありません。

ということはディンギー運搬で
大型トラックを使用する場合のベストチョイスは

『低床車』

ということになります。

ただ低床車は購入価格や維持費も他の車種よりも割高であったり、
希少車種でもあることから、
運送費が割高になったり、
そもそも車両手配がつきにくかったりします。

なのでユーザー様には
可能であれば高さの低いラックを保有(使用)いただき、
どんな車種でも積載できるよう
備えておいていただけたらありがたいです。

*ラックの高さにおいてもメリットデメリットがありますので、
 またの機会に解説したいと思います。

また4tトラックと大型トラックを選択する判断基準は
4tトラックはラックを使って3艇までしか積めませんので、
4〜6艇積載する場合は大型トラックを選択していただく必要があるかと思います。

*4tトラックに比べ大型トラックは最大で倍の艇数が積載可能ですが、
 運送費は倍にはなりません。

その他、艇の積み方等、注意点が複数ありますが、
続きは次号にて解説させていただきます。

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ディンギー積載時の注意(4tトラック①)

前回はディンギー各種運搬方法のメリットとデメリットについて書きました。


今回は物流会社を利用する際の
運搬に関するあれやこれやについて書いていきたいと思います。


一概にトラックと言っても
軽トラックからトレーラーまで幅広くありますが、
わが社のディンギー運搬の主力車種は
4tトラックと大型トラックの2車種。


今回はそのうちの1車種、
4t車(中型トラックとも言う)について


4t車といってもボディの種類、製造メーカーによって設計はさまざまで、
荷台サイズ(全長、全幅)や積載重量は車両ごと微妙に異なります。

・標準ボディ(荷台内寸 全長6.2m、全幅2.13m)
・セミワイドボディ(荷台内寸 全長6.2m、全幅2.23m)
・フルワイドボデイ(荷台内寸 全長6.2m、全幅2.33m)

*荷台全長は6.2mよりも長い車両も短い車両ありますが、6.2mが約8割
*全幅については車両ごと数cmの前後あり


積載重量についてもボディサイズ同様、トラックにより異なりますが、
3t(=3000kg)前後積載可能な車両が多いでしょうか。

ディンギー輸送の場合、
積荷をマックスで積載した場合(ラック使用でディンギー3艇積載)でも
積荷重量が1トンを超えることはないので過積載の心配はほとんどありません。


ただし長さについては注意が必要です
我々がこれまで運搬させていただいている艇の半数以上が大学ヨット部所有艇で、
470級(全長4.7m)、スナイプ級(全長4.72m)になります。

艇の長さ(4.7m)からして、当然荷台内(6.2m)に収まるわけですが、
マストの長さは470級(約6.9m)、スナイプ級(約6.6m)と荷台より長くなるので
できる限り後部にはみ出さないよう積載していただく必要があります。

4tトラックを使用しての積載時の注意点はまだまだありますので、
今後順次解説していく予定です。



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2016 J24世界選手権(和歌山)輸送情報 ②

J24を運搬させていただくにあたり、
艇(マスト)の梱包等につきまして、以下事項ご確認ください。
 



弊社(ドライバー)が行う事

①船台とトラック荷台の固定
②艇とトラック荷台の固定
 
IMG_2650
 



各チームにて行っていただきたい事

①積荷高さ(艇が船台に載っている状態)を地上から最高部3.1m以下に

②マスト、その他備品の固定
*走行中、風で飛ぶものをデッキ上に置いておかない
③デッキ上のマストはみ出しは、バウ側70%、スターン側30%の比率にて
*走行中の振動に耐えうるようしっかり固定を
④マスト後端(スターン側)に赤い布の装着
*公道走行中、後続車への注意喚起のため
IMG_2350
(写真協力 シエスタ)
 
IMG_2620
 
以上、ご協力お願いします!

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オーニングが破れました

ラックに積まれたヨットと荷台高さの関係、積降しの際のクレーン使用、その他事情から、
弊社ではウイング車よりも平ボデー車でディンギーを運搬させていただく機会が多いです
早稲田ヨット
通常、私たちは平ボデー車にて荷物を積載した後、
積荷にカバー(業界用語でシートといいます)を掛けて運搬します
IMG_0741
が、ヨットの場合、マストやその他突起物が多く荷台カバーが破れてしまうことから、
カバーを掛けず運搬させていただくことが一般的です
そこで過去に起こしてしまったクレームが、
”(ヨットに掛けてある)オーニングが破れました!” です
スクリーンショット 2015-10-14 19.15.48
皆さんにヨットを荷台に積み込んでいただいたのち、
荷締めを行い、積んでいただいたままの状態でドライバーは目的地に向け出発します
すると目的地到着後(または道中)、
”オーニングが破れてます!” という状況を目の当たりにすることが。。。
トラックは目的地までの長い道中、一般道と高速道路を走行します
(高速道路を走る際の速度は80km前後?)
どういう状況でオーニングが破れるのかといいますと(想像するに)
ヨットをラックに3段積みした際、
上段に積まれたヨットはトラック荷台の鳥居(風よけ?)より高くなるため、
走行中、風が直接ヨットにあたり、風が吹き込み、”破れる” 事態が起こるものと推察します
IMG_0106

ただこれはオーニングが新しく、劣化していないものであれば破れないようですが、
数年使用後の劣化したオーニングの場合、風が吹き込むことで破れてしまうようです
(破れかけのオーニングは、尚更破れやすいということは安易に想像できると思います)
またオーニングが大きく裂けてしまうと、二次災害として、
デッキに入れてある備品(セイルやライフジャケット、その他)が風で飛んでしまう事態も
そこで今後平ボデー車、最上段に艇を積む際、ご注意いただきたいことは
・できるだけ新しいオーニングをかける
・オーニングの固定ロープをしっかり締め、風が吹き込まないようにする
・ガムテープ等で隙間を塞ぎ、風が吹き込まないようする
・古いオーニングならばいっその事、何もかけない
以上が現時点で私どもが考える対策です
また別のケースになりますが、
風に煽られたオーニングがデッキ上の艤装品(突起部分)と長時間擦れ続けることで
オーニングに穴が空いてしまうという事態も
その対処法として、
・突起部分がオーニングと直接接触しないよう何らかの工夫をする
・デッキの艤装品(突起部分)にはウェスや緩衝材をあてる
・オーニングをかけない
以上が私どもの考える現時点での対応策です
*また積荷の高さや諸条件をクリアできるのであれば
”屋根付きトラック(ウイング車)で運搬” すればこのような心配は不要でしょう
私たちは25年以上ディンギー運搬をさせていただいていますが、
これまでゼロではないものの、頻繁に起こる事象ではなかったので、
この事を利用者皆様に運搬前にお伝えしていませんでした(反省)
せっかく弊社をご指名いただき、運搬させていただいたにもかかわらず、
ヨットにヒビが入った!、オーニング破れました!
ではプロとして恥ずかしいですし、とても残念な気持ちです
今後、ご利用者様に不快な思いをしていただかないため、
私たちも細心の注意をはらっていくと同時に、
皆様方におかれましても十分ご注意いただけますようお願いいたしますmm