丸玉運送の玉山です。 日本国内のディンギー輸送について、 物流業者はわかっていても、ご利用者がわかりにくいあれやこれやについて、 コラムを投稿させていただいています。 今回は、 輸送距離と積込日時と受取日時の関係について 12月、1月、2月はヨット(ディンギー)レースも少ないため、 輸送の注文や問い合わせも比例して少なくなります。 そんな中、あるチームより見積りの問い合わせをいただきました。 今回はその問い合わせ内容と、 問い合わせに対する見解を回答させていただきます。 出発ハーバーから、お届けハーバーまで、 運搬距離約200kmの行程で、 平日16時にディンギーを積込み、 翌日(平日)16時に艇を受取りたいとのご相談内容でした。 実際に200kmという距離は、 仮にトラックが時速50キロで走行し続けた場合、 約4時間あれば到達してしまう距離です。 (高速道路を使って80kmで走り続ければ3時間弱) とはいえ、現実は信号待ちや交通渋滞、 ドライバーの休憩もありますので、 上記時間+αの時間がかかることになります。 +αの時間をどれだけみるかにもよりますが、 仮に4時間に対し、倍の時間を要したとしても8時間。 本来4時間、 余分を見ても8時間あれば到達する距離に対し、 16時に積み込んで、翌日の16時受取りという事は 積込地へのトラック到着から24時間後の受取りということになり、 運搬時間に加え半日以上、 トラックを占有し続けることになります。 上記行程であれば、 16時から積込に約1時間要したとした場合、17時に積込み完了し、 その後の4時間後は21時、また8時間後であれば25時となりますので、 その時間はヨットハーバーは空いておりません。 よって物流業者が希望する受取時間は翌日の午前中となります。 ご利用者様事情で荷台(=トラック自体)を長く占有し続ける場合は 本来の運搬費に加え、 別で積置費用(車両占有費)をご請求させていただくことになります。 追加で費用を請求させていただく場合は大変心苦しいのですが、 1台のトラックは月に何便も稼働することで売上を重ね、 その売上でトラックの経費やドライバーの給料を賄わなければなりませんので、 物流業者にも上記事情があることをご理解いただきたいのです。 弊社ディンギー輸送サービスでは、学生セイラーの利用者も多く、 きっと自分たちのスケジュールも優先したいが、 それ以上にコストを優先したいチームが多いのではないかと思います。 上記背景をご理解の上、 それでもお金に変えられない事情がある場合は、 別途費用が発生することをご理解の上、 お見積もり依頼をお願いします。 ただこの積込日時、受取日時の関係は、 輸送距離によっても異なってくるので少々ややこしくもあります。 コスト優先の場合は、 見積り依頼時にその旨、備考欄にご記載いただければ、 追加費用がかからないスケジュール案をご提示させていただいています。 今後とも業界事情ご理解の上、 ご利用いただけますようお願いします